第8回「福島を忘れない!全国シンポジウム」・現地見学

2024年7月7日~8日

7月7日、コロナ禍で4年間中止していた「第8回福島を忘れない全国シンポジウム」を福島駅前のホテルグリーンプラザで開催しました。今回は久々の開催と、13年前からの参加者の高齢化もあり、東京往復は大型バス1台に絞り、新幹線での現地直行の方、地元の議員・市民含めて50名弱の参加となりました。

原発で被害を受けた自治体から、菅野清一川俣町議会議員、横山秀人飯舘村議会議員、松本静男葛尾村議会議員、佐々木茂浪江町議会議員、木幡ますみ大熊町議会議員をお招きし、それぞれの被害の実態と現状を報告いただきました。復興とは名ばかりで、還る人は高齢者ばかり、再開した小中学校でも数名の生徒のみになっている学校もあります。診療所や高齢者施設が少ないため、戻った方も子どもたちが避難しているところに再び帰ってしまう実態など、厳しい現実をお聞きしました。

7月8日は川俣町山木屋地区で育った門間淑子羽村市議会議員の案内で、川俣町から飯舘村、浪江町津島地区、請戸小学校、請戸漁港、原子力災害伝承館などを見学しました。フレコンバックに詰め込まれて山積みされていた除染土は中間貯蔵施設に送られ、すっかり様変わりしていました。跡地の田畑には太陽光パネルが敷き詰められ、巨大なメガソーラーが広がり、山の上には巨大な風車が回っていました。道の駅などの大規模施設も作られましたが、そこに暮らし人の姿は見えません。道路の拡幅工事に伴う除染作業も続いていました。

津波で全てが流された請戸海岸には、昨年11月に苔野神社が再建され、今年2月にお祭りが行われたとのことでした。請戸小学校は災害遺構として内部の公開が行われていますが、毎年、説明も受けてきましたので、車窓見学にしました。

「東日本大震災・原子力災害」伝承館は、ここで学べる事実や資料はありますが、汚染水海洋投棄問題など消されていることやイノベーションコースト構想など福島の「復興」より政府と企業の見せ場を描く意図を感じました。

チラシ

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