1月8日 日本原電へ廃炉を求める要請書を提出
2025年1月8日(水)午後5時から秋葉原の日本原電本社前で、第78回『日本原電前抗議行動』が開催され、62人が参加しました。『反原発自治体議員・市民連盟』から以下の要請書を提出しました。


日本原電への要請書
2025年1月8日
日本原子力発電株式会社 取締役社長 村松衛 様
反原発自治体議員・市民連盟
(共同代表)佐藤英行岩内町議会議員・野口英一郎鹿児島市議会議員・福士敬子元東京都議会議員・武笠紀子元松戸市議会議員防潮堤の修復案も示せず、安全に工事を行う能力もない原電には、廃炉事業に専念するよう求めます
12月3日、東海第二原発防潮堤鋼製防護壁欠陥部分の設計変更に関して、原子力規制委員会のヒアリングがあり、24日に審査会合が行われました。貴社日本原子力発電株式会社(以下原電)が規制庁に対して「構造変更案の概要」説明を行ったところ、規制庁の審査官は「構造成立性について未だ模索中だと認識する」「未だ具体的には一つも答えられていない」「これでは審査には入れない」と厳しい指摘がなされました。原電からは1月末頃の「ステップ2で説明する」と答えるばかりでした。
昨年9月に完了予定であった防潮堤は、2026年12月完了と延期はされたものの、規制委員会が納得できる構造は、未だ概要案さえを示すことができていません。そもそも欠陥部分を撤去して安全な構造へと作り変えるべきところを、再稼働に固執し、完成予定を引き延ばすことで切り抜けようという貴社原電の手口では、安全を保つことはできません。
12月9日、東海第二原発の屋外で溶接作業をしていた協力会社社員の作業員が胸や腕に火傷を負い救急搬送されるという事故が起きました。耐火服に引火して負った火傷は、左胸から上腕部にかけて全身6%程度におよび、重症で入院中とのことです。 東海第2原発の工事では、2023年度に原子炉建屋内の天井照明の一部に焦げ跡が見つかるなど5件の火災が発生。24年5月に再発防止策をまとめたものの、年末にこの事態です。原電には安全に工事を行う能力がないと判断せざるをえません。
以上の状況から、貴社原電は敦賀原発2号機と共に、東海第二原発の再稼働も断念して、廃炉作業に専念するよう求めます。
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