2017年2月の東電への質問と回答

「反原発自治体議員・市民連盟」では、毎月(原則、第一水曜日の18:30より)の「東京電力本店前抗議行動」において、東京電力への質問書を提出しております。簡単なものですが、これまで東京電力より、3回、回答を受けております。 2月の質問書および回答書です。

質問

2017年2月1日
東京電力株式会社
社長廣瀬直己様

反原発自治体議員・市民連盟 共同代表 相沢一正 佐藤英行 福士敬子 武笠紀子

「柏崎刈羽原発の再稼働」と「電気料金の値上げ」の関係の説明を求めます。

1月の質問にご回答をいただきありがとうございました。私たちの認識不足と思い込みにより、廣瀬社長のご発言と誤解をしてしまい大変失礼をいたしました。報道機関による情報にたよらず、正式な発表による情報確認の必要性を再認議いたしました。
しかし、柏崎・刈羽原発の再稼働への同意を求めて新潟県知事を訪問をしたことは確かだと思います。そして、「福島原発事故の原因究明は終わっていない。福島原発事故の検証が終わるまでは、柏崎刈羽原発の再稼働には同意できない」との新潟県知事からの意思表明を受けたことも否定されないでしょう。このため、柏崎刈羽原発がしばらくの間は再稼働できないことになります。
今でも福島原発事故関連の費用が増大して全額負担ができない貴社東京電力の経営状況が、火力発電のための燃料費の支出増が続くことにより、さらに悪くなるのではと推測されています。その経営状況の悪化を防ぐ解決の一策として、「電気料金の値上げ」を行うのではないかとの報道がされていたのです。
先のご回答によれば、廣瀬社長は「柏崎・刈羽原発の再稼働と電気料金の値上げ」とを関連させて発言されたことはないとのことです。それでは、貴社東京電力は、「柏崎・刈羽原発の再稼働と電気料金値上げ」とを関連付けての報道は間違いであるとのお立場で以下の2点を確認させてください。

①「柏崎・刈羽原発の再稼働」が先延ばしになることでの「電気料金値上げ]は考えていない。
②「電気料金値上げ」をする場合においても、「柏崎・刈羽原発の再稼働延期」を理由の一つとすることはない。

他にも「柏崎刈羽原発の再稼働と電気料金の値上げ」とに関するご説明があれば、よろしくお願いいたします。

回答

2017年2月9日
反原発自治体議員・市民連盟
共同代表
相沢一正様 佐藤英行様
福士敬子様 武笠紀子様

当社福島第一原子力発電の事故により、立地地域の皆さま、さらには広く社会の皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけいたしておりますことを、心より渓くお詫ぴ申し上げます。
2017年2月1日付けでいただきました質問につきまして、以下の通りご回答申し上げます。
当時点におきましては、ご懸念いただいているような電気料金の値上げは考えておりません。なお、電気料金の改定につきましては、費用全般の動向、需要見通し籍を総合的に勘案したうえで判断してまいります。

以上

東京電力ホールディング株式会社 立地地域原子力センター