第1回 福島を忘れない!全国シンポジウム 「私たちは被災者ではなく被害者です」
2013年8月17日・18日
会場:福島グリーンパレス
東京電力福島第1原発事故から2年半がすぎました。
この夏、「3、11原発事故、現地・現場の声を聞く」と題して、福島市で第1回の全国シンポジウムが開かれました。福島市の寺院の住職、飯館村の酪農家、福島県内の市町村議員の方々が、福島市、伊達市、飯館村、川俣町、浪江町、葛尾村の「原発事故から今まで」を報告しました。
住職さんからは「福島の人達を被災者ではなく、被害者と呼ぶべきだ。被害ならば加害がはっきりする」、浪江町議からは「原発立地自治体は早く避難したため被曝量が少ない。周辺自治体には国も県も情報を出さず、避難が遅れ大量の被曝をさせられた」、川俣町議からは「除染に莫大な費用が注がれるが、数ヶ月たつと放射線量は元に戻ってしまう」など、福島に暮らしているからこその報告がありました。葛尾村では、国や県から避難支持は出ていないが、地震から3日目に独自の判断で全村避難をしたため、数時間の差で被曝した人は1人も出なかった」と報告がありました。

翌22日は、地元議員の案内で、飯館村・川俣町・葛尾村の様子を見て回りました。川俣町山木屋地区と葛尾村では除染が始まり、放射能に汚染された土がはぎ取られ、黒のフレコンバックに詰め込まれ、高く積み上げられていました。飯館村は始まっていませんでした。そして、どの地区にも人影はありませんでした。
浪江町との間に設置された路上のバリケード前の放射線量は、3.4マイクロSv、道路横の雑草の上は7.2マイクロSvもあり、東京のほぼ100倍の数値を示していました。