東電福島第一原発過酷事故から11年、102回目の東電本店前行動で東電の責任を追及!
3月の東電本店前抗議行動は、11年目の3・11に合わせて、いつもの第一水曜日ではなく、3月11日に行われました。この日は、各地で様々な行動が行われたそうですが、東電本店前の抗議行動にも、いつもの5倍ほどの305人が集まりました。 最初に、3・11東日本大震災と福島第一原発過酷事故に関連して亡くなられた方々に1分間の黙祷を行いました。続いて多摩川太鼓で始まり、スピーチも、福島・新潟・茨城から、そして甲状せんガン訴訟からと盛りだくさん、音楽も2つ入って、充実した行動となりました。反原発自治体議員・市民連盟からは、以下の申し入れ書を提出しました。今回は、質問なしの要望書です。
2022年3月11日
東京電力ホールディンクス株式会社
社長 小早川智明 様
反原発自治体議員・市民連盟
共同代表 佐藤英行 野口英一郎 福士敬子 武笠紀子被害者への賠償・補償を果たすこと、原発過酷事故の責任をとり、柏崎刈羽原発と東海第二原発を廃炉にすることを求めます。
2月の質問にご回答いただきありがとうございました。
また、3月が来て、いやでもあの福島第一原発過酷事故を思い出します。これまで、数々の裁判で貴社東電の責任が追求されていますが、11年もの間、貴社東電は福島第一原発過酷事故の被害者に、まともに賠償・補償を行ってきませんでした。一私企業としてなら、倒産するのが当然であるにも関わらず、解体することもなく今も存続し、福島第一原発の放射能汚染水の後始末もできない状況で、柏崎刈羽原発の再稼働の準備を進めていることが許せません。
貴社東電からの柏崎刈羽原発の再稼働の申請を受け付けた原子力規制委員会の判断はそもそも大間違いですが、その原子力規制委員会でさえ、貴社東電の核セキュリティや安全対策工事のあまりの杜撰さに、原発の運転差し止めを命じました。
私たちの払っている税金と電気料金を、柏崎刈羽原発再稼働のための工事に無駄に使うのは直ちに止めてください。そのお金で、被害者に賠償・補償をしっかりと行い、溜まり続けている放射能汚染水を福島湾へ放出しないで済むように、丈夫なタンクを増設してください。放射能が消えてなくなるまで確実に管理・保管してください。
11年かかっても、放射能汚染水も止められない見せかけだけの廃炉作業でも、多くの作業員による危険な被ばく労働が行われていると聞いています。危険な核燃料デブリをどうこうする前に、まず放射能汚染水を止めることに全力を尽くすべきでしょう。それもできない貴社東電の技術力で、核燃料デブリをさわるのは極めて危険であることは明らかです。
『福島を忘れない!』が当連盟の合い言葉です。福島の被害自治体、被害者の皆さんを忘れないことはもちろんですが、貴社東電の責任追及も忘れてはならないと考えるからです。被害者への賠償・補償の責任を果たすこと、事故の責任をとって所有する「柏崎刈羽原発」と支援している「東海第二原発」を廃炉にすることを要求します。